こんにちは!
スマライフです。
スマホ情報ブログを書きつつ、Youtubeチャンネルでも動画配信をしています。
今回はiPhone12 Proの偽物を分解して中身を確認していきます。
中国の偽物市場では既にiPhone12系の模造品が販売されています。
さすが中国のパクリ技術といった所でしょう…
この記事を書いているのは2020年の9月なので、まだiPhone12 Proは発売されていませんがある中華サイトから偽物のiPhone12 Proを入手したので今回は「分解と簡単なレビュー」をしていきたいと思います。
偽物のiPhone12 Proとは…
まず、偽物のiPhone12 Proはどんなものなのか気になりますよね。
実際に入手した偽物のiPhone12 Proはこんな感じです。
某中華サイトで入手しました。
リーク情報を元に外装が作られており、4眼のカメラにiPhone5系のような見た目が再現されています。
正直外装の作り込みは凄いです…
アップルマークもしっかり入っていましたが、これはダメですね…
この偽物のiPhone12 Proのスペックは以下です。
・CPU:Quad Core
・RAM:2GB
・ROM:16GB
・ディスプレイ:6.5インチ(1280×720)
・カメラ:8.0MP
・バッテリー:3000mAh
スペック的にはかなり前のスマホの性能になっていますので、まだ発売はされていませんが発売予定のiPhone12 Proのスペックには到底及びません。
実際にこの偽物のiPhone12 Proをレビューした動画もスマライフのYoutubeチャンネルにアップしているので、興味のある方は是非見てみて下さい。
AndroidOSをカスタマイズしてiOS風に作りあげられており、起動させた時の画面も一見iPhoneそっくりです。
ノッチ部分も再現されており、動作以外は本物と違いを見分けるのはよく見ないと分からないでしょう。
偽物のiPhone12 Proを分解して中身を確認してみた
では、実際に分解して中身を確認していきたいと思います。
iPhoneはiPhone5以降、画面から分解するようになっていて恐らく次のiPhone12 Proも画面から分解となるでしょう。
しかし、この偽物は背面パネルからの分解となっています。
ちなみにファイクではありますが、しっかり星ネジも付いています。
分解すると早速基板が現れました。
バッテリーにPSEマークが付いていませんでした。
殆ど無地になっています。
見た目からもスペックの低さが伺えます。
カメラのレンズを外すと4眼のカメラが現れました。
左上以外は全てフェイクとなります。なので4眼のレンズの内3つは全く機能していないフェイクカメラとなります。
バッテリーをまず外して、各種パーツを外して基板を取り外していきます。
これがメインカメラになります。構造的に1200万画素の画像を撮れる部品には見えません…
とりあえずメインの基板が外れました。
続いて下の充電口を外していきます。
これが充電口となります。
この偽物のiPhone12 Proはライトニング(iPhone専用の充電口)で充電することが可能です。
本物の部品はこのような形では無いですが、ライトニングの充電口が再現されているのは凄いです。
続いてCPUやメモリチップを確認するためにヒートガンで基板のシールドを外していきます。
大体370度でシールドの半田が溶けて外れるのですが、このシールドは400度で数分熱しても中々外れませんでした。(よっぽど中身を見られたく無いのでしょうか…)
何とか外れたのでCPUとメモリチップを見ていきましょう。
真正面に見えるのがメモリ・ストレージとなります。
SANSUNG KMR820001M-B609
メモリ:2GB ストレージ:16GB
商品説明と搭載チップに違いは無かったです。
続いて真正面に見えるのがCPUとなります。
MEDIATEK MT6580A
1.3Ghz クアッドコア 32bit
これも商品説明と違いは無かったです。
なので、今回の偽物のiPhone12 Proは商品説明詐欺では無かったです。
公式Youtubeチャンネルではより詳細な分解レビューを行っているので興味のある方は是非そちらをご覧下さい!
結果:外見は完全にiPhone12 Proで中身は低スペックスマホ
外見の作り込みは半端なかったですが、中身は低スペックスマホでした。
(まだiPhone12 Proは発売されていないので外見あくまでリーク情報を元に作られたものですが…)
実は過去にiPhone11 Proの偽物も紹介したことがあります。
このように毎年最新のiPhoneが発売されると同時に偽物のiPhoneが主に中国市場を中心に出回ります。
勿論、日本の市場でも出回り偽物と書いてあればまだ良い方で本物と偽って販売する販売主もいます。
偽物を本物と偽って販売することは違法ですし、Apple製品の全てに刻印されているリングマークが付いている商品を販売するのも商標権に違反します。
個人使用目的で利用する分にはこの商標権は無効となりますが、誰かに営利目的で販売する行為は違法になります。
なので、売るのは勿論ダメですし最新のiPhoneを買う際、極端に安い値段のiPhoneや評価の低い出品者からの購入は控えるようにしましょう。